紙みたいに色白な竜崎の頬が、今日に限ってピンク色だった



「竜崎?」



声をかけるといつものその座り方のまま

綺麗に転倒した

















指を絡めて・・・





















「38度6分」



ワタリさんの用意した耳で測る体温計は一瞬で彼の高熱を見破った



「風邪・・・でしょうね。」



そう呟く竜崎はなかなか落ち着いているように見えるがさっきまでじたばたと子供のようにベットに向かうことを嫌がり

数人がかりでベットに押し込んだというゆるぎない事実が残っている



そのあとはもう熱を自覚をしてしまったのか

諦めたのか

ベットで体を横たえながらじーっと天井を見つめている



うん、なかなか怖い光景だわ

これあのホラー映画の子出てきたらどうするんだろう?

2人で見詰め合うのかな??



さん、持ち場にお戻りください」

「ワタリさん・でも・・」

「竜崎の看病なら、私がしますので」



そうやって微笑まれるとここにいたいと思っても自然に口が「はい」って言って体が勝手に部屋を出て行っちゃう





「あ・さん」

「竜崎どうだった?」



さっき蹴られたり引っかかれたりした捜査本部の一同が私を迎える



「大人しく寝てますよ。」

「はぁー、よかった!」



ほっぺたに猫に引っかかれたみたいに3本傷を作られた松田さんも

渾身の力を込めて蹴られた腰に湿布張ってる模木さんも実は見てただけでめずらしくなんの被害のない局長も

みんなが、ほっと胸をなでおろしている



「また、あの竜崎をあそこまで持っていく自信はないよな?」

「同感です。」



それは被害を見れば甚だしい

負けず嫌いな幼稚な竜崎のいない捜査本部では軽やかな笑い声が響く



「さて、仕事に戻りますか。」



ぞろぞろと自分の持ち場に戻ろうとしたとき



がちゃりとドアが開いて

そこに現れたのは

幼稚な負けず嫌いの竜崎だった



一瞬にして暖かかった空気が凍りつく



「・・・・さん」

「はい?」



ひきつった笑顔を悟られないように明るく声を出そうとすればうまくいかず裏返る



「紅茶をお願いします」



それだけ言ってまたバタンと戸がしまった



途端にもとの空気に戻り 静かな安堵の吐息が漏れた



「はじめるぞ。」



局長の一声でいっせいにみんなが動き始める

もちろん、私もやかんに水を注いで火にかけ始めた















竜崎の眠る部屋に入るとワタリさんの姿が見当たらなかった



「ワタリさんはどこいったの?」





湯気の立ち上る紅茶にぼとぼとと跳ねるほどに角砂糖を放りこみながら彼は口を開く





「寒くて仕方ないので毛布を・・・」

「取りにいかせたの?」



「いえ、買いにいかせました」











あーそーー

さすが世界の名探偵はちがうわー









棒読みでそういいたいのをぐっと堪える



一通り紅茶を飲み終えるとカップを私に渡して

またごろりと横になった







「少し睡眠を取ろうと思います」

「ええ、それがいいわ。」



そういって立ち上がって部屋を出て行こうと歩き出そうと瞬間足の自由が効かずすっ転んだ



派手に音が響いて、

幸いカップは無事だったけどカップも一緒に転がった



「いっ・・・りゅ・・竜崎っ!」

「すみません。」





私の足を左手で掴んだまま、右手では親指を咥える

瞳はいつもよりも若干弱々しく頬はやっぱりピンク色





「・・・そばにいてくれませんか?」

「は??」

「ワタリが・・・帰ってくるまでで構いません。」





そういうと漸く足から手を離して

私に左手を差し出した



「手を握ってくれませんか・・・さん?」



いつもいつも強気な竜崎の弱々しい発言、





顔がいつもよりも熱くて

心臓がドキドキして

息を思わず飲む。



いつもよりも私は

恋をしている感覚に陥る





震える手が竜崎の熱くて細い手に絡むとと彼は目を閉じた



「冷たくて気持ちいいです」

「竜崎?」





それだけ言って

問うより早く

彼は眠りにおちた



すやすやと心地よく眠る彼は

あまりにものめずらしくて

ここにカメラの類がないことを心から悔やんだ





それでもやっぱり愛しくて

いつもよりも紅い頬にそっと唇を落とす。







「たまになら風邪も悪くありませんね。」











ふと彼の瞳が開いた



「は?え?竜崎おきてたの!?」

「はい。」

「〜〜〜っ!!」

「好きです、さん」



絡める指に力がこもり

汗を分け合う







「大好きです・・・」









今度は熱い唇を合わせる

甘い時間が

通り過ぎていく・・・・











それから数日後





















ベットに横たわり派手にくしゃみをした私を竜崎は満足そうに眺めていた



さん、今度は私が看病してあげます」

「結構よ」

「いえ、1回は1回ですから今度は私の番です」





そして、彼は冷たい手を私の指に絡めた



END









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アトガキ



リク内容「甘でヘタレ竜崎♪」



自分のサイトでアトガキを書かないもんだから初アトガキです★

無駄に長い;

そして、甘いのか・・ヘタレ竜崎なのか・・と問われるとおどおどしちゃうような内容です;

白亜様申し訳ありません

返品はいつでも可です!

こんなあほ小説書くような私のサイトと相互してくださってありがとうございました

(*'-'*)エヘヘ

今後よろしくおねがいします〜〜















++++++++++++++++++



白亜の叫び。







くくくくく くるめ様ー!!!



こんな素敵夢を頂いて良いのですか!

頂きますけれども! むしろ盗みますけどm(殴



・・・甘すぎます 竜崎可愛すぎます。

竜崎になら付きっ切りで看病しまs(蹴

・・・くるめ様最高です。





本当にこんな素敵夢を有難うございました!