くるくるくるくる、
回る廻る、輪廻の鎖。
巡る廻る、貴方との鎖。
「貴女と僕は、繋がっているんですよ」
そう言って、骸はにっこり微笑んだ。
泣き腫らした目で、は骸を見上げる。
骸はしゃがんで、の湿った頬を愛おしそうに撫でた。
「貴女と僕は、ずっと、繋がってるんですよ」
骸はまたそう言って、微笑んだ。
そうして、ぐっ、と片方の手首を掴まれる。
「たとえば。 ───鎖で、とでもいいましょうか」
「くさ、り ・・・・?」
「ええ、鎖。」
特有の笑い方をして、骸は握る力を強める。
血が脈打っているのを、感じる。
鎖というならその通りだろう。
骸は何度も何度も 鎖を断ち切ろうとした私を見つけてはまた繋ぐ。
もっと深く、もっともっともっときつく。
その度に骸は私に言うのだ、
「運命からは、逃げられないんですよ がどう足掻いても、ね」
それはとても、満足そうに。
その度に私は言うのだ、
「離して、離して、離して ───ゆるし、て」
骸は いやですよ、と微笑んだ。
「貴女は何度言っても、言うことを聞きませんから。 鎖にでも繋ぎたくなる僕の気持ちもわかってください」
「離して、 む く、ろ・・・・」
「僕というものがありながら、よくもまあ いつの時代でも違う恋人を見つけますね貴女は」
冷たい目でそういいながら、骸は私の手を握る力を緩める。
「いつの時代だったか忘れましたね。 私は何時であっても僕のものだ、と貴女は言ったのに」
「骸、もう、」
「それなのに、君はいつも逃げてばかりだ 僕から」
の目を見据えながら、骸は吐き捨てるように言った。
が何も言えずに目を伏せていると、額に骸の唇が落とされた。
「同じ輪廻を巡ることができる同士、仲良くしようといってきたのはそっちですよ」
「む、くろ ───私は、っ」
口が塞がれ、それ以上は続かない。
骸は唇を離してから 何度か聞き覚えのある台詞を言う。
「、貴女は 僕から逃げることはできないんですよ」
永遠に、僕のもの。
そう言いながら、また口付けを落とす。
「言ったでしょう、僕と貴女は繋がっていると」
「私は貴方を、大切に思ってる。愛してる。 でも骸、」
貴方の鎖は私の手首には重すぎるわ、そういうと骸は少し微笑んだ。
「鎖が重いのなら、檻のなかで さながら鳥篭みたいに 貴女を飼ってあげましょうか」
「馬鹿言わないで」
「クフフ、鎖なら多少は動けるからいいじゃないですか」
「・・・もうそろそろ、錆びて千切れるわ」
「いいえ? もしそうなっても、また僕が繋ぎますから逃げれられないのは変わりませんよ」
そう言いながら骸はまた、私の手首を握り締める。
脈打つ感覚が、にげることはできない、と告げていた。
「鎖には、絆という意味もあるんですよ」
骸はにっこり微笑んだ。
「は、鎖からは逃げられないんです」
永遠に僕のだけの鎖で苦しめば良い。
そう、骸は私にささやいた。
鎖
chain
貴方という鎖はまた今日も私を絡み付けて苦しめて逃がさないけれど、
───でも私は、貴方を。
END
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骸完全不完全燃焼。
何が書きたかったのかまったく持って意味不明。
シリアスぽいの書きたいなぁ、とか思ってたら意味不明。
ヒロインちゃんも輪廻巡れる設定(※前世の記憶がありますっていう設定)
骸は独占欲強いといいなぁ。
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