君からの警告
後の祭りという言葉がある。 祭りのあとの 何で俺が今そんなことを改めて思ってるかというと、ただ単にその状況に直面しているからであり。 言葉通り、俺は手遅れになっていた。 いつもとは違った表情を見せている部屋。 知っている家具の中彼女の物だけがなくなった部屋。 机の上にはお約束のように「ごめんなさい、さようなら」の文字。 取り残されたように、いやそれこそ取り残された俺は力もなくその手紙がある机の前に腰を下ろす。 手紙を手にとってもう一回軽く目を通してから、首を鳴らした。 勘弁してくれよ、と思わず呟きが漏れる。 これもお約束で 俺が何したって言うんだよ、という台詞とともに回想シーン。 さながらドラマのようにことが進むので自分でも笑ってしまう。 最後に会ったのは何時だったか。 俺の記憶が正しいのなら、もう3週間も前になる。 あの日の彼女は、会うなり泣き出して 困った覚えしか出てこない。 「総悟、 」 そう俺の名前を呼びながら、彼女は泣いていた。 何を言ったらいいのかわからない俺は、ただ隣で泣くの頭を軽く撫でた。 「も、う いや、なの 総悟・・・」 会えないのが少ないことかどうは分からなかったが、はそう言った。 何が、と聞くと黙って首を振って涙を落とした。 「総悟、」 何だ、ともう一度返すと 珍しくは俺に、小さくだけど 抱きついた。 「総悟は、私のこと 好き?」 顔を伏せて抱きついたまま、小さい声では言った。 当たり前だろ そういうと、着物を握る力が強まった。 「何時から遠くなっちゃったんだろ」 そう呟いたのが聞こえた。 は?、というとは顔を上げてちょっと苦しそうに笑って ううん、と言った。 「隊長になったって、聞いたよ」 そう、早いな、。 そういうと、 「だって彼女だもん」 そう言って、は微笑んだ。 どんどん総悟はすごい人になってくね そう言いながら。 俺がちょっと笑っていつかは副長の座を取る、そう言ったら 野心家、そう言って笑った。 「総悟 あのね、」 きゅ、と着物を握っては俺の顔を見た。 「総悟が忙しくなって合えないのは寂しい でも、私は総悟がこうやって会いに来てくれるから へい、き だよ」 ぽろ、一粒涙を落としながらは言った。 思わず抱きしめて、ごめん そう言った。 は俺の腕の中で小さく首を振った。 そうして、ごめんね、そう言った。 総悟に心配かけるようなこといってごめんね、そう言って。 私、心配かけないように がんばるね。 そう言って、俺を抱きしめた。 その時に時計の音が鳴って、俺は帰ったけど そのときのの顔を良く覚えていない。 今思えば、は 相当我慢をしていたのだろう。 中々会えないのが、はきっと辛かったのであろう。 でもそんなことは絶対に言わず、ずっと 俺に心配をかけないよう、に。 もう一度机の上の文字を見る。 ごめんなさい、さようなら。 よく見ると、消しゴムで消した後があって そこには 好き、 そう書いていた。 彼女の言葉がよみがえる。 私、心配かけないように がんばるね。 ああそうか、と俺は呟いた。 そうして何故か、涙が一粒 零れた。 悩みに悩んで、彼女は。 苦しむに苦しんで、彼女は。 我慢に我慢して、彼女は。 俺を、愛して 彼女は。 俺から去る、その手段 を。 俺に心配をかけたくないからと、ただ それだけで。 ふと、帰るときのの顔がよみがえる。 笑った目の向こうは、泣いていた気がした。 私、心配かけないように がんばるね。 お前のことなら心配してもいい、心配させてほしかった。 そういえば、彼女はここに居てくれただろうか。 お前が居るから、がんばれるんだよ。 そういえば、彼女は喜んでくれただろうか。 俺は、お前を愛してる。 そういえば、彼女は 泣かなかっただろうか。 そんなことを思っても、もうすべて手遅れだと 自分が一番知っていた。 (ああそうか、あの言葉は最後の彼女の END ++++++++++++++++++++++++ 帆波さまへささげます総悟。 ・・・・・・・あれなにこれちょっと待ってください あれ? 何これ? なんかもう甘いとかなんですかそれみたいなものになって申し訳ないです 砂糖がどこに含まれているのかまったくもってわかりません ちょっと切ないの目指したんですけど切ないってどこが? みたいなのになってすいません。 シリアスなのか暗いのかバッドEDなのか意味不明ですね! 相互ありがとうございました! 白亜 |
俺への最後の警告